調理師訓
- 調理場は調理師の申請なる舞台なり
- 人格・技術の向上は日頃の修業から
- 基礎を身に付ける真心もって調理せよ
- 整理整頓は能率増進の源なり
- 調理も大事、経済も大事
- 客と経営者の身になって調理せよ
- 調理場の責任・衛星・栄養の三原則に心せよ
- 汚染なき白衣、白帽は調理師精神なり
- 片手に包丁、片手に調理教本
- 調理師は調理師道の道義に徹せよ
壱
創業110年を超える伝統
一心調理師紹介所は明治38年創立。
創業110年を超える歴史があります。
一心調理士紹介所は日本料理および天ぷら職人の紹介事業と共に、天ぷら料理の技術に関するコンサルタント、日本料理店の開設に関する企画、およびコンサルト、求職アドバイザーなどの事業も展開しております。
沿革
明治38年、初代会長・金子留次郎が調理師紹介業務を営み、「一心会」を創立する。
東京大空襲の翌年の昭和21年に金子半之助が二代目会長襲名され、お得意様、会員、一心会が三つの輪になり一つの心になる「三供一体」という一心会の基本理念が広められた。
昭和57年には三代目会長に金子将人が就任し、明治より百年以上培ってきた伝統を基に、日本の最高の文化である「天ぷら」と「日本料理」の伝承と調理道の追求、さらには人材の確保・指導・育成に力を注ぎ、今日の一心会の礎を築いた。今では四代目会長 金子将之の元、役員が軸となり、未来の調理士「道場」としての在り方を追求し発展させている。
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明治38年
一仙亭主人井口氏のご理解のもとに見せの一隅を事務所として
調理士紹介業務を行い一心会創立の基礎となる。 -
大正12年
関東大震災を契機に浅草千束町三ノ二十四に置き労務供給事業の鑑札を受け
今までの紹介業務を組織的に編成し会名を一心会とする。 -
明治38年
一仙亭主人井口氏のご理解のもとに見せの一隅を事務所として調理士紹介業務を行い一心会創立の基礎となる。
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昭和57年
三代目会長金子将人就任披露。
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平成3年
7月7日、紹介事業発展充実のため「株式会社一心調理紹介所」として発足。三代目会長代表取締役をなる。
弐
近代料理人の長期・臨時のご紹介
一心調理師紹介所では若い戦力から、熟年の天ぷら職人まで、人格、技量、衛生面、マナー(態度、礼儀、身だしなみ)を厳しくチェックした上で、近代料理人を長期または臨時でご紹介いたします。
主な紹介先は、割烹店・天ぷら店・料亭・ホテル・旅館・婚礼式場・寮など多数を擁しております。
参
技術向上のフォロー
一心調理師紹介所では、調理師・職人を紹介するだけにとどまらず、技術向上を目指した勉強会・講習会も実施し、求人(得意)求職(職人)に会報も発行しており、より良い情報を提供しています。
推薦の声
神田川俊郎先生よりご推薦を頂きました
花に水、人に愛、料理は心。
神田川俊郎です。
私と一心会三代目・金子会長との出会いは、とある会にて池部洋先生(前技能士会会長)よりご紹介いただきたくさんお話をさせていただいたことが始まりでした。 同じ年代を同じ日本料理という分野で生きてきたということで大変共感するところもあれば、「このような考えもあるのか。」と非常に勉強になり、お話をしていくうちにとても昔よりの親友、戦友のような気持ちになったのを覚えております。
日本料理は「四季・春夏秋冬」を非常に大切に赴きます。 春は華やかに、夏は冷たく、秋は色やかに、冬は温かく。 人生もまた、春夏秋冬が大事です。金子会長のように華やかさが無かったらあかん。冷静さ、守りが無かったらあかん。仕事の色気、人の色気が無かったらあかん。そしてすべての人の心を癒す心の温かみが無かったらあかん。
そんな素晴らしい金子さんが会長を務める一心会のみなさんは料理の技術のみならぬ、人間性も高められる会に携わる事で心技体ともに充実した料理をこれからも継承していくであろうと確信しております。
有名な太宰治さんの「正義と微笑」という本に(Cultivate カルチベート)と言う言葉が出てきます。
一般的には土地を耕すという意味なのですが、そのほかにも意味があり
○技術を磨く、高める、洗練する。
○友情を育む、深める。
長い歴史を持つ金子会長率いる一心会には日本料理を率先して(Cultivate カルチベート)する素晴らしい会と自負しておりますので、ここに皆様方に御推薦いたします。
中村考明先生よりご推薦を頂きました
一心会の特別顧問を務めさせていただいております中村孝明です。
私と一心会三代目・金子会長との出会いは、池辺洋先生(前技能士会会長)より御紹介いただき、お食事を一緒にさせていただいたのがきっかけでした。会長はお会いした当初から大変熱い思いを持った方でした。 ひとたび料理や一心会のお話となると、将来へのビジョンを大変熱心に語られました。 以来お付き合いを重ねる間に、礼儀正しく筋道をしっかり立てられる金子会長の人間性にますます魅かれるようになりました。
そして、御縁あって私も一心会の特別顧問となり、折に触れ会員の皆様と交流させて頂いております。 定期的に行われる一心会の技術向上勉強会では度々有明本店をご利用頂いておりますが、会員の皆様はいつも必死に料理の写真を撮り、私の料理説明に熱心に耳を傾けてくださいます。 そのひたむきな姿に私も私の弟子たちも大変感銘を受けております。
また会長とは仕事でもプライベートでも親密にさせて頂いております。私はお酒が大好きで、よく会長のご家族とも御一緒させて頂くのですが、会長は梅酒をオンザロックで一杯お飲みになるだけでお顔が真っ赤になります。 会長の普段はなかなか見られない、ほころんだ笑顔から温かく心優しい人柄がにじみ出ています。
【継続は力なり】という言葉がありますが、一心会は今年で108年目(明治38年創立)を迎えます。 一人前の料理人と同じで「修練⇒訓練⇒鍛錬⇒熟練」とステップアップする中で、向上心と地道な努力が実を結んだ賜物であると確信しております。
この伝統と実績ある一心会を私は自信を持って皆様方に推薦致します。